「ぼくらが旅に出る理由」を聞きながら

しばらくシンガポールにいると言った通り、もう3週連続で週末シンガポールにいる。今週は自分が留学以前にシンガポールに住んでいた時からの友人たちが、各々仕事を持ちながらも、趣味というにはそれ以上の何か、みたいな感じでのめり込んでいた領域で活躍を遂げていて、そんな様子を心の底から嬉しく思いつつ眺めていた。自分が留学する時にチャンギまで見送ってくれたような仲間の活躍を、こうして自分が2nd homeであるで応援できるというのはすごく嬉しい。

今日はそんなわけでオザケンの「ぼくらが旅に出る理由」を聞きながら、久々に最近の悩みの炸裂というか、決断的なものを書いておこうと思う。「僕らの住むこの世界では旅に出る理由があり誰もみな手を振ってはしばし別れる」なんとなくそういう時期がまた近づいているのかな、とどこか感じつつ。

「端的に言うと、他のスタートアップから誘われている。」

である。で、端的に言うと、「やりたいなぁ」というか「さ、やるか」って思っている自分がいる。無意識のうちに最安で予定を満たすチケットを瞬速購入していた。「やるか」って思える理由は、ビジネスアイディアに共感とかそういうんじゃない。ただ「このメンバーは、グーチョキパー、みたいな感じだな」と思えたからだ。

自分は去年の半年一人起業期間中に、私には一人で起業は無理だな、とつくづく実感した。だから一緒にやる人が必要。だけど、正直MBA同士みたいな自分と同じような人や、あるいは前職の人とかと一緒にやっても、なんか焼き直しのようなことしかできないような気がした。そんな中実に、経験・知識・能力・性格的にcomplimentaryなメンツ、みたいなのに会ったのは、なんというかもう舞台がそこにセットされてますよね?っていう感じなのである。こういうのしょうがなくない?

多くの人が「わきさんらしい、イェーイやりなよ!」って励ましてくれるんだろうけど、それは大変ありがたいんだけど、あいにく自分を取り巻く環境はいつもそんなに簡単じゃなくてググっても答えがでてこない。

私は今の生活を失いたくない。

懐かしいなぁ、この感情。IMD卒業して、ロンドンでヒーターの壊れる家で1月末日、「製薬オファー断ってスタートアップで働くなんてあなたらしい」という言葉にボロボロに傷つきながら、本当はただ凍え死なない生活がしたいだけなのに、と毛布にくるまりながら、それでも「そっち」を選べない自分。”You would get paid in happiness”とくだらないジョークで笑わせてくれた同級生がいなかったら、もしかしたらあの日のチョイスは違うものになっていたかもしれないな、と今でも思う。

でもあの時ヒーターのない部屋で欲しかったものと、今自分が失いたくないものは、ちょっと違う。あの時ヒーターのない部屋では、自分にとって何が必要なのかまだわかっていなかった。ヒーターがあれば幸せなのかもよくわからなかった。私はそれをロンドンー東京ーシンガポールと移動しながら、アホみたいに悩みながら、それを少しずつ作ろうとしてピアノを再開したり、ウッドデッキを買ったり、鍋をちゃんと持ってきたり、50mプールで泳いだり、しっくり来るようにゆっくり自分の生活を作ってきた。実際ここには冬がないから「ヒーター」はいらなかった。

あの頃すごく結婚したかった、というか結婚さえすればこのよくわからない不安から離れられる、と思っていたけど、あいにく罰ゲームみたいにそういうオポチュニティは一切来なくて、でも不安は私が慎重に作った自分の「生活」によって少しずつ遠のきつつある。(注:しつこいですが別にだからって結婚したくないとかそういう話じゃないです)

つまりあの時とは違って、今自分が手にしている生活は捨てちゃいけないもの、だということ。

ところが「この生活」を支えているもの、それは家賃を支払えるだけの月一回ちゃんと支払われる給与というやつと、この国にいることが許されるVISA。すなわち今の仕事、なんだよな。オォっと、早くも矛盾し始めている、のである。

どうしたら今の生活を維持しながら、やれるのか。

ま、これいろいろ考えているんだけど、何とか自分の望む、そして自分の力を求める人に取っても望む形になるように落とし所を持っていくしかない。

ぶっちゃけいろいろ難しい。しかも今の仕事も嫌な訳ではなくて、比較的楽しくやっている。特に人間関係でも大きな問題もない。こんなこと言うなんて私はわがままで無責任だと責めたくなる。でもここにずっといれるかといったら、そうでないのもまた自明の理で。今ここにあるものが大切でもそれを握っているだけでは、それはいつかなくなってしまうんじゃないのか。

酔っ払ってるわけではないんだけど、久々にぽえったらテンション上がって「僕らの自由を〜僕らの青春を〜」とイージューライダーを熱唱しているところで終わりたい。

IMG_9154
うちの窓から見える夕焼け。ここにいたい。
Advertisements

2 thoughts on “「ぼくらが旅に出る理由」を聞きながら

  1. たまたまただいまーらいおんさんのブログに出会って以来、文章から伝わるお人柄にも惹かれブログ拝見させていただいています。応援してまっす!

Leave your comment

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s