つい

クラークにいる。懐かしのクラーク、といっても一度も来たことはないのだけど、昔の同僚が”Tiger airway said Clark as Manila, but that’s a big lie!”(いや、ほんと大嘘ですよ)と言っていたそんなクラーク。

自分のよくないところとして、つい移動して知らない場所へ行くともったいなくてスケジュールを詰め込みすぎてしまう。出張って難しいんだけど1個詰め込むと、やらなきゃいけないことが(場所はどこ、アポの設定、事前調査など)三倍くらい増えるのでやっちゃだめだ、って思っているんだけど、ついやってしまう。昔から変わらない。ぎりぎりまで追い込むから、すごい集中力でぐわっとできるんだけど、その後の放心状態っぷりも半端ない。

全力で駆け抜けた後に、次はこれあれはこれ、って思うんだけど、まぁそんなことしなくてもういいんだな、と思うとほっとする。そう、正直とてもとてもほっとしている。思ったよりもいつも重荷を背負ってしまう。自分で重くないと思って背負って飄々としてしまったら、他の誰かが重くてつぶれそうになっていると気づくわけもない。

そんなことを思いながら、明日の行かなきゃいけない人・場所を確認している。あとちょっとだけ、生き延びろフライデー。

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あるべき姿のプロダクトはあるのか

プロダクトを作るのは難しい。web業界の人でもないくせに、まれに縁というかツテというかで、「このプロダクトどう思いますか」とか「このデータを分析してもらえませんか」というようなお話をいただくことがある。何度か別種の人から依頼をいただいて、非常にありがたいことだとは思っているのだけど、実際触れてみると難しくて、自分の無力さゆえに正直断念することが多い。

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最後の旅

なんとなくこれが最後の長旅なんだろうな、と思っている。シンガポール移住してしまえば今後マニラに来ることはあっても週末はさんで長く滞在するようなことはないだろう。

最近インドネシアびいき、元はベトナム営業というのもあって、フィリピンってそれほど思い入れがない国のようなんだけど、帰ってくるとやっぱり安心する。そういえば一番最初に北京に行ったとき仲良かったのもフィリピン人だし、IMD卒業してからもずっと仲良くしているやつフィリピン人だし、この国のだめなところはいっぱいありすぎるんだけど、ぽろっとまじって話していると、なんかほっとするやつら。だからやっぱ私はフィリピンも好きだな。

昼間
Photo Jan 24, 16 48 59夕方のはじまり(うつりこんじゃってるけど)

Photo Jan 24, 17 08 48夕方の最中

Photo Jan 24, 17 37 30神様に感謝する時間

Photo Jan 24, 17 46 30夕方が終わる時間

Photo Jan 24, 17 54 59夜がやってくる

Photo Jan 24, 18 07 23旅を終える。いらないガラクタをたくさん手にしてしまった旅。ガラクタなのに、宝物を持っている人たちがうらやましいと言う。でも、私には本当に本当にいらないのだ。そのガラクタから手を放すのには、代償を伴う。でもいらないものだから、もう手にしてはいけないのだ。

明日はゆっくりカフェでぼーっとしよう。一人でも、この街は色んな人に色々な場所と味を教えてもらった街だから、それほど寂しくはない。

シリアの写真

お恥ずかしながらISISという過激派イスラム集団がオレンジ色の囚人服を着せて処刑画像を流しているということは知っていたが、すでに「イスラム国」と名乗る「国」が、シリアとイラクの間にすでに支配「領土」を主張している、ということはわかっていなかった。それでもってシリアの内戦とイスラム国のテロの違いもよくわかっていなかった。

何を隠そう、2010年に私はシリアに行っている。歴史好きじゃない私でも、シリアは相当おもしろい。はじめての中東がシリアだったのだけど、その異文化の中にそこに「人が生きている」感じがとても新鮮だったのだ。

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VISAのカラクリと今後の心配

シンガポールのEPが取れたこと、なかなか海外起業→自分でEPとるという事例があるようでないというか、かなり特殊的ラッキーでゲットした感もあるので、その経緯と今後の心配をちょっと書いておく。

ちなみに私はEPが取れたものの、残念ながら1年のみであった。(通常は2年)「資本金10万ドル+自分の給与8000ドル」説が嘘ではなく、本当にギリギリのラインでなんとか取れたラッキー野郎であることもわかっていただけるであろうか。。。
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Place to be

東京の冬の空はきれいだなぁと思う。

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横浜からの帰り道、Place to beを耳に流し込みながら歩いていた。冬の夜空の代名詞、オリオン座。山手通りのゆるやかな下り坂で開ける視界。寒さ。思い出す冬のない世界の風。

“but would you like to have HOME?”

最後の授業。優等生かつ多国籍ファミリーなオーストリア人が「ホームって自分の大切な人がいるところだから、別に場所じゃなくてもいいと思うわ」と言ったときの教授の切り返し。

それでも人は、「場所」を求めるのではないだろうか。

ホットカーペットに寝転ぶ。暖かい。ここをplace to beだと思えてずっといることができる人間だったらよかったのに、と思いながらごろごろしている。

海の向こうがつながる瞬間

海の向こうがつながる瞬間ってあるのだなぁ。

昨年11月ごろ〜年末にかけて、結構今までやっていたプロダクトの仕様企画みたいな仕事を勝手にほっぽって、「草原を捨てて海へ出る」と称して色んなユーザーを見ていたんだけど、実際リアルに自分たちの作ったサービスが使われている様子を見て、正直いろんな世界観みたいなのが変わってしまった、的な話は何度か書いてきたと思う。いや書かなかったかもしれないのだけど、言うなれば、試しに書いた小説が現実になってしまったようなそんな感じだ。悪いことは何もないのだけど、なんというか結構な衝撃であった。

しかし、なかなかその目の前で受けたショックというのは、どれだけ写真や文字にしても、そんなに簡単に他人には伝わらない。おもしろがってはもらえても、「衝撃」は伝わらない。小説家っていうのはすごいもんだ、まぁ自分はそういう現実が見れただけでラッキーだったんだろう、と思うことにしていた。

ところが、今日になってあるかなり遠い海の向こうの開発者が出してきた機能が、すーっとその衝撃を再現させた。すごい不思議な体験だ。その試作品みたいなものは、もちろんそのとき私が会ったユーザーが使っているものではないのに、その試作品を使っているユーザーがまるで走馬灯のごとく(?)脳裏に走った。試作自体は試作でツッコミどころはたくさんあるのだけど、何万マイルも離れたところにいる開発者が、私の見聞きしたフィルムをそのまま受け取って、それを未来に映像としてすーっと返してきた、そんな感じだった。

それは海の外を探しにいき、自ら衝撃を求めねばやはり手に入らないものなんだけど、あきらめずに伝えれば、少しずつ伝わって現実というのが塗り替えられて行くものなのだ。

それって案外すごいことだな、と思ったりする木曜日。