剣道の面をもう一度かぶること

今年に入ってから自分のボス(以下老板とする)が変わったのだが、その新しい人と先週はべトナムに一緒に行った。色んなことを話して、だいぶ今までうちの会社(営業会社なので比較的陽性の人が多いと思う)には見当たらなかったタイプの人物であったと思われる。きっと白と黒があったら、前の老板は必ず白をよしとして、すべての色を白に塗り替えることを強要する人であったが、今回の老板は、むしろ白と黒のコントラストがいかにきれいにでているかを、楽しんでみている、そんな感じである。他にも村上春樹好きだとか、色んな話をしていたのだが、一番なぜか聞いて、頭からはがれないのが剣道の話だ。


実は、私自身も小学5年生のときに、弟につれられて?一時的に剣道をやっていたことがある。が、理由として、あんまり運動が好きだなかったこと(今じゃ考えられないけど)

剣道の「面」ってすんげー臭いんですよ。

そういうために、すぐにやめてしまった。まぁ、私のそんな根性のなさはそのときからなわけであるが、シンガポールみたいな暑い国で剣道をやるといったら、ちょっとぶっちゃけ想像を絶する過酷さのように思える。(実際はクーラーがついているそうです)

そこで、私;「剣道って、面かぶるのが暑くてくさくて、かなりしんどくないですか・・・?」と聞いたところ、
老板;「あぁ、たしかに一回冷房が壊れたことがあってねぇ。。。すんごいしんどいんだよね。でみんな、休憩時間に一回面をとる。取ったら、もう二度とかぶりたくない。本当にかぶりたくない。でも、それでももう一度かぶる。やっぱり剣道が好きだから、うまくなりたいから。おれそういう世界が好きなんだよね」

まぁ、こうやって書いていると、ただの変態にしか見えないのですが、なぜかそのあと何かつらいことやうまくいかないことがあるたんびに、「あぁ、もう一回面をかぶらなきゃ」
と思うわけです。
といってもそのあとというのはここ3日くらいのことですが。たとえどれだけGMATでSCもCRもぽこぽこまちがえ、RCにいたってはぼろぼろであっても、たとえどれだけ大切なでかい注文を逃しても、たとえどんなに今週はべトナムに行きたくなくても。「もう一回面をかぶろう」
と思えるようになりました。なんでかはわかりません。

多分「剣道の面」というのが、私にとって何か無意識の中でつながる何かだったんだと思います。これって、すごいことだと思う。上にたつ人間として、一番困るのが「がんばれ」と言いたくなってしまうところだと思う。でも、「がんばれ」ということは、正直人を殺す。
一度その言葉に殺されかけた自分は、その言葉の刃を誰かに向けることはないように、どうしても言えない。「がんばれ」というメッセージではなく、全く違う人の本性みたいなものを、がっと引き出す力。これが本当のリーダーに求められていることなんじゃなかろうか。

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